日経平均は31円高と小反発、前日終値を挟んでもみ合い―中国指標の影響は限定的=15日前場

 15日前場の日経平均株価は前日比31円21銭高の2万7994円68銭と小反発。総じて前日終値を挟んでもみ合いとなった。朝方は、14日の米国株安や、取引開始前に発表された日本の7-9月期GDP(国内総生産)速報値のマイナス成長が重しとなり、売りが先行した。いったん上げに転じたが、再度軟化し、一時2万7903円27銭(前日比60円20銭安)まで値を下げた。ただ、下値は限定的で、その後は持ち直し、前引けにかけて小高い水準でこう着した。なかで、リクルートHD<6098.T>などグロース(成長)株の一角はさえなかったが、銀行株、医薬品株などが堅調だった。

 日本時間午前11時に中国の10月の工業生産(前年同月比5.0%増、市場予想は同5.3%増)、小売売上高(同0.5%減、0.7%増)などが発表されたが、相場への影響は限定された。

 東証プライムの出来高は6億4599万株、売買代金は1兆6907億円。騰落銘柄数は値上がり1112銘柄、値下がり640銘柄、変わらず82銘柄。

 業種別では、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が上昇。エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も高い。日本製鉄<5401.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株や、住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も値を上げた。

 半面、リクルートHD<6098.T>、エムスリー<2413.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株が軟調。ダイキン<6367.T>、日製鋼<5631.T>などの機械株も売られた。東電力HD<9501.T>、レノバ<9519.T>などの電気ガス株も値を下げ、JPX<8697.T>、アルヒ<7198.T>などのその他金融株もさえない。

 個別では、KPPGHD<9274.T>がストップ高となり、新田ゼラチン<4977.T>も一時ストップ高。野村マイクロ<6254.T>、フォスタ<6794.T>などの上げも目立った。半面、アウトソシン<2427.T>、日医工<4541.T>(監理)がストップ安ウリ気配となり、人夢技術G<9248.T>がストップ安。ダブルスタン<3925.T>も一時ストップ安。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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