日経平均は205円高と大幅続伸、円安支えに買い広がり全33業種が上昇=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前日比205円71銭高の2万8150円50銭と大幅続伸。朝方は、円安・ドル高を支えに株価指数先物に買いが先行した。現物株にも買いが広がり、上げ幅を拡大し、前場中盤に2万8203円35銭(前日比258円56銭高)まで上昇した。その後は利益確定売りに上値を抑えられたが、下値は限定的で、引けにかけて高値圏を保った。東証株価指数は全33業種が上昇した。なかで、ディフェンシブ系の電気ガス、医薬品や、輸出関連セクターの輸送用機器、精密機器などが値上がり率上位に並んだ。

 東証プライムの出来高は6億1196万株、売買代金は1兆5238億円。騰落銘柄数は値上がり1496銘柄、値下がり285銘柄、変わらず55銘柄。

 市場からは「あすの休場を前にして円安をきっかけにショートポジション(売り持ち高)の買い戻しが起こったにすぎない。特段ポジティブな内容が出た訳ではなく、買い上がる材料が見当たらないなか、休み明け以降は下げるとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が上昇。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も買われた。丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も値を上げ、塩野義薬<4507.T>、小野薬<4528.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も高い。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>、ニコン<7731.T>などの精密機器株も堅調。

 個別では、Cキャット<2307.T>、円谷FH<2767.T>、ソースネクス<4344.T>、ダイコク電<6430.T>などが値上がり率上位。半面、システムサポ<4396.T>、SREHD<2980.T>、トビラS<4441.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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