【北京IPO】29日は太陽光発電テスト設備の上海欧普泰科技創業など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/11/29 9:07

 北京証券取引所では11月29日、上海欧普泰科技創業(836414/北京)、緑亨科技集団(870866/北京)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 上海欧普泰科技創業は600万株を発行予定で、公募価格は24.98元。1999年設立の民営企業で、2015年に株式会社化した。太陽光発電テストプランの設計とその付帯設備、ソフトウェアの開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は太陽電池ELテスター、アレイテスター、モジュールテスター、アレイ自動テストシステム、モジュールテストシステムなど。晶科能源、カナディアンソーラー、JAソーラー、ハンファQセルズなど国内外の大手太陽光発電設備メーカーと取引関係を持つ。

 台湾の市場調査会社PVInfolinkによれば、21年末現在で世界の主要な太陽光発電ユニットメーカーが持つ太陽光発電ユニット生産能力のうち43.44%が同社の太陽光発電ユニット検査設備を採用しており、高い市場シェアを持つ。またアレイテスター設備の世界市場シェアは25%となっている。

 21年12月期の売上高は1億2430万元(前期比31.92%増)、純利益は3057万元(同81.77%増)。22年1〜9月期の売上高は8469万元(前年同期比20.06%増)、純利益は1849万元(同22.02%増)。

 緑亨科技集団は4050万株を発行予定で、公募価格は8元。04年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。農薬製品、野菜種子の研究開発、生産、販売を主業務としており、農薬製品は主に殺菌剤、除草剤、殺虫剤、野菜種子はナス科、ウリ科、豆類、葉物、生食用トウモロコシなどを扱う。また、農家に対して栽培技術や農薬使用に関する指導サービスも行っている。

 22年1〜6月期の売上構成は農薬が65.10%、野菜種子が30.65%。農薬のうち殺菌剤が約40%、除草剤が約14%、殺虫剤が約10%となっており、野菜種子ではナス科が約17%、生食用トウモロコシが約6%、ウリ科・豆類が約4%、葉物野菜が約2%。

 21年12月期の売上高は3億9195万元(前期比19.05%増)、純利益は6284万元(同14.37%増)。22年1〜9月期の売上高は2億8896万元(前年同期比0.47%増)、純利益は4512万元(同1.31%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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