互太紡織HD、23年3月期中間決算は東南アジアへの販売低調で減収減益に

サーチナ

中国株

2022/12/9 9:10

 香港の繊維メーカー、互太紡織HD(01382/香港)が12月6日、2023年3月期の中間決算を発表した。前年同期比で約13%の減収となり、純利益は約30%減少した。

 22年4〜9月期の売上高は27億6119万香港ドルで、前年同時期の31億6286万ドルから12.70%減少した。売上総利益は3億2923万ドル(前年同期比28.74%減)で、売上総利益率は11.92%と、前年同時期の14.61%から2.69ポイント低下した。平均販売価格が同12.4%上昇した一方で、全体の販売量が同22.3%減少したことも売上高減少の要因となった。販売量の低下は主に顧客が在庫を減らす方針を取ったこと、市場競争の激化によるもの。

 地域別の売上高では東南アジアが15億835万ドル(同15.49%減)、中国本土が6億59558万ドル(同9.55%減)、バングラデシュが1億8034万ドル(同10.66%増)、スリランカが1億3057万ドル(同1.83%減)、香港が1億593万ドル(同32.13%減)、その他が1億7642万ドルとなっており、特に東南アジアの売上減が目立った。

 純利益は2億4890万ドルで、前年同時期の3億5248万ドルから29.39%減少した。主に売上高の減少に加え、生産設備の稼働率低下により高い固定費用の減価償却が生じたことで利益が縮小した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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