<飛翔期待のお宝株>今後5年は特需相次ぐ有望銘柄とは?

株式

2022/12/14 16:00

 11月下旬に初めて、新しいパチスロ機である「スマートパチスロ(スマスロ)」が導入された。従来のようにメダルではなく、専用カードを挿入するだけで遊ぶ機種。差玉(業界用語:正確ではないが「出玉」と言ったら分かりやすい)性能が上がり、大勝ちしやすくなったことでブームの様相を呈しており、ホールへの導入が加速していく公算だ。また、従業員の作業負担を軽減するメリットも注目される。

―スマスロ・スマパチ関連の大本命―

 そこで今回は、関連銘柄として注目されるゲームカード・ジョイコホールディングス(GCジョイコ)<6249.T>を取り上げたい。同社はパチンコホール向けプリペイドカードシステムを手掛け、カードユニットの市場シェアは業界トップで4割近い。

 既存のパチスロ120万台の入れ替え特需は莫大(ばくだい)だ。何年ですべての台が入れ替わっていくかにもよるが、少なくとも5年単位で続くとみてよいだろう。ユニット1台当たりの単価は10万-20万円程度とみられ、同社には強烈な特需が発生するとみられる。

 利益の激増が見込まれるのは、ユニットの供給だけではない。ユニットのシステム利用料もストックビジネスとして積み上がっていく。さらに、業界団体が「スマートパチンコ(スマパチ)」を来年にも導入すると決めている。パチンコは200万台とパチスロよりも市場の基盤が大きい。業績が伸び悩むパチンコホールにとって、スマート機種は集客力や利益率を上げる起死回生のアイテムに位置付けられる。

 また、同社には新札切り替えに伴う需要も発生する。つまり来3月期以降、何重もの上乗せ利益が発生する見通しだ。

 同社IR(投資家向け広報)によれば、今回の特需を受けて、機関投資家からの問い合わせやミーティングの申し込みも増えているという。これまでは斜陽産業ゆえ大口からは見向きもされなかったと思われるが、状況は大きく変わってきているようだ。

―魅力のディープバリュー株、テンバガーのポテンシャル―

 余談だが、先月「テンバガー候補」としたビリングシステム(ビリングS)<3623.T>はわずか10営業日で1200円台から1900円台まで駆け上がった。この上昇で理想買いの段階は終了したとみるが、次は来年中に現実買いとなる裏付けが業績として出てくるか、確認していく必要がある。決して慢心してはいけない。

 その一方で、今回のスマスロ、スマパチに関しては、理想買いから早い段階で現実買いに移行する可能性が極めて高い。株価はまだ1800円絡みにとどまり、ディープバリュー株(PBR<株価純資産倍率>は0.5倍台)として魅力がある。年初来安値996円を起点にテンバガーもあり得るポテンシャルを秘め、まだ初動の段階と言えるかもしれない。

 関連銘柄として、ダイコク電機<6430.T>、マースグループホールディングス<6419.T>、マミヤ・オーピー(マミヤOP)<7991.T>などにも注目したい。

提供:モーニングスター社

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