【北京IPO】19日は高圧洗浄機メーカーの浙江大農実業など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/12/20 9:09

 北京証券取引所では12月19日、浙江大農実業(831855/北京)と華光源海国際物流集団(872351/北京)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 浙江大農実業は1868万株を発行予定で、公募価格は7.5元。2007年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。高圧洗浄機関連製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は高圧洗浄機本体、高圧プランジャーポンプ、洗浄機付属部品で、家庭での洗浄から行政による環境衛生、建物の清掃、車両洗浄、石油化学工業、パイプライン洗浄など幅広い分野で広く利用されている。22年1〜6月期の売上構成は、高圧洗浄機本体が33.72%、高圧プランジャーポンプが27.79%、洗浄機付属部品が37.83%となっており、中国国内のほかに日本や米国、英国、ドイツ、カナダなどのメーカーや小売業者に販売している。

 同社はもともと高圧プランジャーポンプのメーカーとして業務を開始し、その後高圧洗浄機やその付属品の製造にまで業務を拡大した。会社の業務規模は小さく、競争が激しい業界の中で大きなシェアを獲得できていないのが現状だ。新規上場による資金調達でさらなる成長、シェアの拡大を目指す。21年12月期の売上高は2億9281万元(前期比16.06%増)、純利益は4413万元(同35.41%増)。22年1〜9月期の売上高は1億8072万元(前年同期比13.14%減)、純利益は3388万元(同3.53%減)。

 華光源海国際物流集団は2278万株を発行予定で、公募価格は8元。同社は05年に湖南源海航運有限公司として設立した民営企業で、17年に株式会社化、19年に現社名となった。国際貨物輸送代行、河川・海洋連絡輸送の長江内支線のコンテナ定期輸送、道路輸送などを主業務とする総合現代物サービス企業である。業務エリアは長江中・下流の主要港で、大型メーカー、貿易商、国際貨物輸送代理業者など多くの顧客向けにワンストップの越境総合物流サービスを提供している。

 目論見書発行日現在、同社は自社所有船8隻、リース船3隻を所有し、総輸送力は4057TEU、総積載重量は5万8060トン。22年1〜6月期における売上構成は、国際貨物輸送代行が88.97%と大部分を占めている。長江の「黄金水路」と呼ばれる中・下流域を拠点に多くの顧客と安定的な提携関係を構築してきた。水上輸送、国際貨物輸送代行、陸上輸送の物流3セクションをカバーしている強みを生かし、さらなる業務拡大を目指す。

 21年12月期の売上高は18億165万元(前期比2.39倍)、純利益は4363万元(同2.58倍)。22年1〜9月期の売上高は17億2735万元(前年同期比43.27%増)、純利益は5392万元(同52.97%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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