【北京IPO】20日はスマート測定機器メーカーの基康儀器など2社が上場も、いずれも公募割れに
北京証券取引所では12月20日、スマート測定機器メーカーの基康儀器(830879/北京)と超硬質材料メーカーの広東奔朗新材料(836807/北京)の2社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る公募割れとなった。
基康儀器の初値は公開価格6.50元を1.54%下回る6.40元だった。終値は同5.54%安の6.14元だった。
同社は1998年設立で、2014年に株式会社化した。スマートモニタリング端末の研究開発、生産、販売およびセキュリティモニタリングIoTソリューションプラン、サービスの提供を主業務としている。水力、原子力、風力の各発電所、石油・天然ガスの貯蔵や輸送、水利工事、地下鉄、高速鉄道、橋やトンネル、港、行政建築、文化財、鉱山、地質災害といった分野で広く利用されている。
21年における中国市場シェアは、水利分野の安全モニタリング製品で12.11%、エネルギー分野で15.87%、交通分野で1.88%、地質災害分野で1.45%、スマートシティ分野で3.53%。21年12月期の売上高は2億5913万元(前期比22.04%増)、純利益は5038万元(同24.35%増)。22年1〜9月期の売上高は1億8553万元(前年同期比17.37%増)、純利益は3760万元(同43.56%増)。
新規上場に伴い調達予定の8455万元(約16億円)は、約50%の4220万元をスマートモニタリング端末生産能力拡大プロジェクトに、約50%を4235万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。
広東奔朗新材料の初値は公開価格7.00元を12.86%下回る6.10元だった。終値は同13.57%安の6.05元だった。
同社は00年設立の民営企業で、09年に株式会社化した。超硬質材料用製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、中国の超硬質材料製品業界におけるリーディングカンパニーの一つ。主な製品は各種ダイヤモンド工具、新エネルギー車のモーターなどに用いるレアアース永久磁石部品、炭化ケイ素工具などで、セラミック加工ダイヤモンド工具世界市場で上位のシェアを持っている。製品はセラミック、石材、コンクリート、耐火材料などの硬質材料の研磨、艶出し、切削などの加工に用いられ、中国国内のほかブラジル、インド、バングラデシュなど60あまりの国・地域でも販売されている。
21年12月期の売上高は7億7312万元(前期比28.84%増)、純利益は8712万元(同33.59%増)。22年1〜9月期の売上高は5億6048万元(前年同期比8.80%減)、純利益は5728万元(同31.68%減)。
新規上場に伴い調達予定の3億5299万元(約67億円)は、約76%の2億6971万元を高性能ダイヤモンド工具スマート製造ライン新規建設プロジェクトに、約24%の8328万元を研究開発センター新規建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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