【北京IPO】高圧洗浄機メーカーの浙江大農実業、初値は公開価格を13.33%下回る6.5元

サーチナ

中国株

2022/12/30 10:06

 高圧洗浄機の製造を手掛ける浙江大農実業(831855/北京)が12月29日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格7.50元に対し、初値は13.33%下回る6.50元だった。取引開始後さらに値を下げ、終値は同21.60%安の5.88元だった。

 同社は07年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。設立当初は高圧プランジャーポンプのメーカーとして業務を開始し、現在は高圧洗浄機および関連製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は高圧洗浄機本体、高圧プランジャーポンプ、洗浄機付属部品で、家庭での洗浄から行政による環境衛生、建物の清掃、車両洗浄、石油化学工業、パイプライン洗浄など幅広い分野で広く利用されている。22年1〜6月期の売上構成は、高圧洗浄機本体が33.72%、高圧プランジャーポンプが27.79%、洗浄機付属部品が37.83%となっており、中国国内のほかに日本や米国、英国、ドイツ、カナダなどのメーカーや小売業者に販売している。

 競争が激しい高圧洗浄機業界の中にあって、経営規模の小さい同社は一定の市場シェアを獲得できていないのが現状だ。新規上場による資金調達でさらなる成長、シェアの拡大を目指す。21年12月期の売上高は2億9281万元(前期比16.06%増)、純利益は4413万元(同35.41%増)。22年1〜9月期の売上高は1億8072万元(前年同期比13.14%減)、純利益は3388万元(同3.53%減)。

 新規上場に伴い調達予定の2億5796万元(約49億円)は、約70%の1億8141万元を高圧プランジャーポンプおよびポンプユニットシステム製品生産拡大プロジェクトに、約18%の4655万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。 (編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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