日経平均は154円高と続伸、売り一巡後に上げ転換―円安に米株先物高も支え=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前日比154円34銭高の2万5975円14銭と続伸。朝方は、売りが先行した。現地5日発表の米雇用指標が堅調で利上げ長期化への警戒感から、米国株式が下落。この流れを受け、寄り付き直後に2万5719円61銭(前日比101円19銭安)まで軟化した。一巡後は持ち直し、上げに転じた。円安歩調や時間外取引の米株価指数先物高が支えとなり、先物買いを交えて上げ幅を広げ、前場終盤には2万5979円24銭(同158円44銭高)まで値を上げた。

 なかで、東エレク<8035.T>、ソフバンG<9984.T>や、22年12月の国内ユニクロ既存店売上高が前年同月比16.9%増のファーストリテ<9983.T>など指数寄与度の高い値がさ株がプラス寄与度上位に並んだ。なお、東証プライム銘柄は全体の52.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億1373万株、売買代金は1兆2237億円。騰落銘柄数は値上がり963銘柄、値下がり764銘柄、変わらず110銘柄。

 市場からは「ここまで切り返すとは思っていなかった。海外短期筋による値がさ株買いが観測され、売り方の買い戻しを誘ったとみられる。日経平均2万6000円割れ水準は押し目買いが入りやすく、あすからの3連休を前に売りポジション(持ち高)を手じまう動きも出やすいのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、住友鉱<5713.T>、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も高い。コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も堅調。ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、東建物<8804.T>などの不動産株が軟調。任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株や、中部電力<9502.T>、東北電力<9506.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気・ガス株も安い。東京海上<8766.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株もさえない。

 個別では、ダイセキS<1712.T>、F&LC<3563.T>、YACHD<6298.T>、PCIHD<3918.T>などが値上がり率上位。半面、ジンズHD<3046.T>、IPEX<6640.T>、デジタルガレージ<4819.T>、SREHD<2980.T>などが値下がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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