来週の日本株の読み筋=不透明感引きずるも個別株物色の可能性

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2023/1/6 16:31

 来週(10-13日)の東京株式市場は、世界景気の先行き警戒や米利上げの長期化懸念など不透明感を引きずるが、個別ではテーマ株を中心に物色される可能性がある。

 きょう6日の日本時間午後10時半には、22年12月の米雇用統計が発表される。コンセンサスは非農業部門雇用者数が前月比20万人増(前月は26.3万人増)、失業率が3.7%(同3.7%)、平均時給が前年同月比5.0%増(同5.1%増)。5日の12月ADP雇用統計で耐性はある程度つくられたと思われるものの、特に平均時給の伸びが予想以上であればもうひと波乱ありそうだ。また、来週は12日に米12月CPI(消費者物価指数)も控え、リスク許容度が高まりにくい環境がしばらく続く。

 ただ、リオープン(経済活動再開)が相対的に遅れた日本経済には伸び代が残り、インバウンド(訪日外国人観光客)消費の拡大も期待できる局面だ。防衛や少子化対策、GX(グリーントランスフォーメーション)といった国策分野も含め、個別の手掛かり材料は決して少なくなく、折に触れて物色されよう。

 スケジュール面では、国内で10日に22年の12月東京都区部消費者物価、11日に11月景気動向指数、12日に12月景気ウオッチャー調査が発表されるほか、9-11月決算のラッシュを迎える。米国では12月CPIのほか、13日に1月ミシガン大学消費者マインド指数が出る。中国は12日に12月PPI(生産者物価)とCPI、13日に12月貿易収支。このほか、欧米を歴訪する岸田首相は13日にワシントンで日米首脳会談に臨む。

提供:モーニングスター社

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