(再送)日経平均は225円高と大幅に3日続伸、前週末の米株大幅高を織り込み買い先行=10日前場

 10日前場の日経平均株価は前週末比225円40銭高の2万6199円25銭と大幅に3営業日続伸。朝方は、買いが先行した。現地9日の米国株式は高安まちまちながら、前週末6日に米22年12月雇用統計結果を受けて主要3指数が大幅高したことを織り込み、一時2万6316円66銭(前週末比342円81銭高)まで上昇した。戻り売りにいったん伸び悩んだが、下値は限定され、前引けにかけて2万6200円近辺でもみ合った。

 なかで、日経平均プラス寄与度の高い東エレク<8035.T>、ソフバンG<9984.T>、ダイキン<6367.T>、ファーストリテ<9983.T>、信越化<4063.T>の上位5銘柄で指数を161円押し上げた。一方、東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、機械など22業種が上昇した。東証プライム銘柄では全体の63.3%が値を上げた。

 東証プライムの出来高は5億7192万株、売買代金は1兆4598億円。騰落銘柄数は値上がり1163銘柄、値下がり583銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「相場は落ち着いてきた感じだが、米経済指標の結果をみて投資家心理が明るくなったり、暗くなったりと一喜一憂している面があり、米指標にらみの展開に変わりはない。次は、22年12月の米消費者物価指数(日本時間12日午後10時30分発表)を無事通過できるかが注目される。ただ、日経平均2万6000円割れでは押し目買い意欲が高まりつつある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、中山鋼<5408.T>などの鉄鋼株が上昇。IHI<7013.T>、荏原<6361.T>、ダイフク<6383.T>などの機械株や、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、TOTO<5332.T>、東海カーボン<5301.T>などのガラス土石株も値を上げた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井化学<4183.T>、日ペイントH<4612.T>、資生堂<4911.T>などの化学株も堅調。

 半面、関西電力<9503.T>、中国電力<9504.T>、東北電力<9506.T>などの電気・ガス株が軟調。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株も安い。リクルートH<6098.T>、楽天グループ<4755.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も値を下げ、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、コンコルディ<7186.T>などの銀行株も売られた。

 個別では、テノHD<7037.T>がストップ高カイ気配となり、力の源HD<3561.T>、YACHD<6298.T>、グローバルK<6189.T>などが値上がり率上位。半面、エスプール<2471.T>がストップ安となり、良品計画<7453.T>、フルキャスH<4848.T>、リテールP<8167.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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