【北京IPO】工業用制御システムの成都楽創自動化技術が12日に公募開始、900万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/1/11 9:30

 北京証券取引所への上場を目指す、工業用運動制御システム製品メーカーの成都楽創自動化技術(430425/北京)が1月12日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。900万株を発行予定で、公募価格は12.8元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2007年設立の民営企業で、12年に株式会社化した。工業用運動制御システム製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、中国国内の新興スマート製造設備メーカーを中心に安定的で高効率な運動制御ソリューションプランを提供している。主な製品はグルーディスペンサー、はんだペースト印刷機、自動光学検査設備、表面実装機、挿入機などに用いられる接着制御システム、汎用運動制御装置および駆動装置で、コンピューター、通信、コンシューマーエレクトロニクス、玩具、装飾品、包装、自動車電子、新エネルギー製造、半導体などの分野で利用されている。

 22年1〜6月期の売上構成は、接着制御システムが66.75%、汎用運動制御装置が16.99%、駆動装置が12.01%となっている。接着制御システム分野においては一定の競争力を持っているものの、工業用運動制御システム業界全体においては、マンパワーやリソースの不足により、中国国内のリーディングカンパニーや海外著名メーカーに比べるとハイエンド分野の実力でなおも大きな差が存在しており、一定のシェアを確保できていないのが現状だ。新規上場に伴う資金調達により研究開発力と生産力を強化し、経営規模の拡大、一定のシェア獲得を目指す。

 21年12月期の売上高は1億251万元(前期比39.21%増)、純利益は3314万元(同2.10倍)。22年1〜9月期の売上高は6337万元(前年同期比25.45%)、純利益は1974万元(同28.75%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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