日経平均は9円高と小幅に5日続伸、方向感に欠ける展開が続く=12日前場

 12日前場の日経平均株価は、前日比9円06銭高の2万6455円06銭と小幅に5日続伸して取引を終えた。朝方から買いが先行し、寄り付き直後には、同101円61銭高の2万6547円61銭を付ける場面があった。その後は、手じまい売りが優勢となり下げ転換。現地12日に発表される米12月CPI(消費者物価指数)を控え、模様眺めムードが広がるなか、方向感に欠ける展開が続いた。為替市場は1ドル=131円60銭台(11日は132円41-43銭)と、朝方から円高方向に振れている。東証プライムの出来高は6億4627万株、売買代金は1兆4685億円。騰落銘柄数は値上がり759銘柄、値下がり969銘柄、変わらず109銘柄だった。

 市場では「現地12日の米12月CPIに関し、10月と11月は市場予想平均を下回っていたことや、足元の雇用情勢から、やや楽観的なムードが強いようだが、警戒は怠れない」(中堅証券)と慎重な声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、18業種が上昇、15業種が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も堅調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、ソニーG<6758.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株も上げた。

 個別では、タマホーム<1419.T>、エスプール<2471.T>、東京きらぼし<7173.T>、東光高岳<6617.T>、JTEC<3446.T>などが上昇。半面、コシダカHD<2157.T>、広済堂HD<7868.T>、日駐<2353.T>、ヤーマン<6630.T>、JDI<6740.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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