【香港IPO】スポーツ系モバイルゲーム開発の望塵科技HD、初値は公開価格を23.08%下回る5香港ドル

サーチナ

中国株

2023/1/17 9:16

 モバイルゲーム開発を手掛ける望塵科技HD(02458/香港)が1月16日に、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格6.50香港ドルに対し、初値は23.08%低い5.00ドルだった。終値は同11.54%安の5.75ドルだった。

 同社は2013年設立で、18年に持株会社化した。サッカー、バスケットボールのスポーツシミュレーションを主とするスマートフォンゲームの開発、発行、運営事業者であり14年に「足球大師」、17年に「NBA籠球大師」、20年に「最佳11人―冠軍球会」を発売し、昨年7月には最先端の3Dゲームシーンと先進的な人工知能技術を融合したスポーツアクションシミュレーションゲーム「最佳球会」を中国、ニュージーランド、オーストラリアで発売した。また、現在3本の新たなゲームを開発中で、それぞれ23年1月、23年下半期、24年下半期に発売する予定だ。国際プロサッカー選手会(FIFPro)、米NBAおよび選手会(NBPA)のほか、ユヴェントスFC、マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマン、ドルトムント、FCバルセロナなど名門サッカークラブと提携関係を結んでいる。

 22年6月30日現在における「足球大師」の登録ユーザー数は約613万人(中国国内約133万人、海外約481万人)、「NBA籠球大師」は約2030万人(中国国内約1930万人、海外101万人)、「最佳11人―冠軍球会」は約788万人(中国国内約188万人、海外約600万人)となっている。

 21年12月期の売上高は4億5985万人民元(前期比13.61%増)、純利益は3939万元(同3.28%減)。22年1〜6月期の売上高は2億9477万元(前年同期比62.88%増)、純利益は2032万元(同2.75倍)。

 新規上場に伴う1080万香港ドル(約1億7800万円)は、約30%をスポーツ協会やクラブとの知財権ライセンス更新や新たなライセンス取得に、約35%を中国および海外におけるゲームの販売強化に、約25%を人材群強化と研究開発力の向上に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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