日経平均318円高と3日ぶり大幅反発、欧州株高や円高一服で買い優勢―輸出セクターなど堅調=17日前場

 17日前場の日経平均株価は前日比318円19銭高の2万6140円51銭と3営業日ぶりに大幅反発。16日の米国株式市場はキング牧師生誕日の祝日で休場ながら、欧州株高や円高一服を支えに買い優勢で始まった。きのう大幅続落した反動で自律反発狙いの買いも入りやすく、上げ幅を拡大し、一時2万6198円69銭(前日比376円37銭高)まで上昇した。その後は上値が重くなったが、前引けにかけて2万6100円台で推移した。

 なかで、日経平均寄与度の大きいファーストリテ<9983.T>、ソフバンG<9984.T>や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの値がさハイテク株がプラス寄与度上位に並んだ。東証業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、電機の輸出セクターが値上がり率1、2位に浮上し、海運、不動産など27業種が値を上げた。東証プライム銘柄では全体(値付かずを除く)の69.6%が上昇した。

 なお、日本時間午前11時に複数の中国経済指標が発表され、なかで22年10-12月期のGDP(国内総生産)は前年比2.9%増と市場予想を上回ったが、反応は限定的だった。

 東証プライムの出来高は5億3402万株、売買代金は1兆2367億円。騰落銘柄数は値上がり1277銘柄、値下がり487銘柄、変わらず69銘柄。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株が堅調。TDK<6762.T>、太陽誘電<6976.T>、安川電機<6506.T>などの電機株も買われた。商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も高い。住友電工<5802.T>、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株や、三菱ケミG<4188.T>、富士フイルム<4901.T>、信越化<4063.T>などの化学株も値を上げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。りそなHD<8308.T>、コンコルディ<7186.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株も売られた。関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>、北海道電力<9509.T>などの電気・ガス株や、JR東海<9022.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株も安い。

 個別では、TOB(株式公開買付け)対象のりらいあ<4708.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、北の達人<2930.T>、イオンファン<4343.T>、モリト<9837.T>などが値上がり率上位。半面、サムティ<3244.T>、テラスカイ<3915.T>、トレファク<3093.T>、北国FHD<7381.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ