【上海IPO】軌道交通減振システムの北京九州一軌環境科技、初値は公開価格を24.21%上回る21.7元

サーチナ

中国株

2023/1/19 9:39

 北京九州一軌環境科技(688485/上海)が1月18日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格17.47元に対し、初値は24.21%高い21.70元だった。終値は同23.41%高の21.56元だった。

 同社は2010年設立の国有企業で、19年に株式会社化した。環境騒音や振動汚染の予防、改善に関する総合サービスの提供を主業務としており、長きにわたり減振、騒音低減関連の技術開発、製品研究開発、製品の研究製造、エンジニアリング設計、検査評価などに注力してきた。特に軌道交通用の振動、騒音低減に製品やサービスが利用されており、軌道交通建設市場カバー率は30%を超えている。

 22年1〜6月期の売上構成は、ステンレススプリングフローティングスラブ軌道減振システムが69.46%、防音壁が10.03%、隔離式高弾力性減振パッドが8.00%。21年12月期の売上高は3億9234万元(前期比14.28%増)、純利益は6778万元(同10.24%増)。22年1〜9月期の売上高は2億2540万元(前年同期比6.11%減)、純利益は2097万元(同34.35%減)。

 新規上場に伴い調達予定の6億5674万元(約126億円)は、約43%の2億7919万元を騒音・振動総合制御の生産・研究拠点建設プロジェクトに、約22%の1億4280万元を都市軌道鉄道インフラスマート運用技術・設備の開発、産業化プロジェクトに、約5%の3475万元を販売・サービスネットワーク構築プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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