【上海IPO】データバックアップソフトの上海英方軟件、初値は公開価格の2.33倍となる90.01元

サーチナ

中国株

2023/1/20 9:28

 データバックアップソフトウェアを手掛ける上海英方軟件(688435/上海)が1月19日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格38.66元に対して初値は2.33倍の90.01元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は同2.77倍の107.00元となった。

 同社は2011年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。データバックアップに特化したソフトウェア企業で、顧客向けのデータバックアップ関連ソフトウェア、ソフト・ハード一体型機器、ソフトウェア関連サービス提供を主業務とする。中国工業銀行、国泰君安、太平保険など金融・保険企業のほか、行政、教育、科学研究、医療、交通などの公共事業機関に製品やサービスを提供しており、21年における中国国内のデータバックアップ・保護ソフトウェア市場シェアは10.2%で、業界第3位だ。

 21年12月期の売上高は1億5978万元(前期比24.30%増)、純利益は3392万元(同16.41%減)。22年1〜9月期の売上高は1億1398万元(前年同期比33.59%増)、純利益は617万元(同60.61%増)。

 新規上場に伴い調達予定の5億7444万元(約109億円)は、約43%の2億4609万元を業界データセキュリティ・業務連続性およびビッグデータバックアップソフトウェアのアップグレードプロジェクトに、約24%の1億4007万元をクラウドデータ管理ソリューションプラン構築プロジェクトに、約21%の1億1913万元を研究開発センター改良プロジェクトに、約12%の6913万元を販売ネットワーク改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ