日経平均は299円高と大幅続伸、米ハイテク株高を受け半導体関連株など広範囲に物色=23日前場

 23日前場の日経平均株価は前週末比299円32銭高の2万6852円85銭と大幅続伸。朝方は買いが先行した。前週末の米国株式市場でハイテク株中心に上昇した流れを受け、半導体関連株をはじめ広範囲に物色され、日経平均は寄り付き後まもなく2万6885円99銭(前週末比332円46銭高)まで上伸した。その後伸び悩む場面もあったが、下値は限定され、前引けにかけて高値圏で推移した。

 なかで、日経平均寄与度の高いファーストリテ<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、ファナック<6954.T>や、東エレク<8035.T>、信越化<4063.T>、アドバンテスト<6857.T>などの半導体関連株が指数プラス寄与度上位に並んだ。東証業種別株価指数(全33業種)では、化学、機械、電機など30業種が値上がりし、東証プライム銘柄では全体の83.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は4億9928万株、売買代金は1兆2022億円。騰落銘柄数は値上がり1532銘柄、値下がり252銘柄、変わらず53銘柄。

 市場からは「米ハイテク株中心に堅調で、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の急伸も日本株の追い風になっている。物色範囲も広がり、投資家心理は改善している。ただ、日経平均2万7000円超えを意識するのは、これから本格化する決算発表をみてからになろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JSR<4185.T>、日ペイントH<4612.T>、日東電工<6988.T>などの化学株が上昇。ダイキン<6367.T>、SMC<6273.T>、コマツ<6301.T>などの機械株も高く、安川電機<6506.T>、キーエンス<6861.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も買われた。ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株や、日本製鉄<5401.T>、中山鋼<5408.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株も堅調。楽天グループ<4755.T>、サイバーエージェント<4751.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も値を上げ、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。

 半面、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株もさえない。

 個別では、テノ.<7037.T>がストップ高となり、水戸証<8622.T>、河西工<7256.T>、グローバルキッズC<6189.T>などが値上がり率上位。半面、ウェルネオシュガー<2117.T>、円谷フィールズ<2767.T>、ダイコク電機<6430.T>、LTS<6560.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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