来週の東京外国為替市場見通し=バイデン大統領の一般教書演説や米企業決算に注目
予想レンジ:1ドル=125円00銭-130円15銭
1月30-2月3日のドル・円は下落した。週初1月30日は、日銀による金融政策の変更が意識され、円買いが強まる場面があった。米国時間は、米長期金利が上昇、ドル買い・円売りに傾いた。31日発表の米10―12月雇用コスト指数が弱い結果となったことから、インフレへの警戒が緩み、ドル売り・円買いが進んだ。2月1日、注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%の利上げが決定された。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がインフレは緩和し始めているとの認識を示し、金利引き上げへの警戒感が後退、ドル・円は軟化した。2日、パウエルFRB議長が前日の記者会見で、何回かインフレ鈍化に言及していたことから、早期の利上げ停止観測が引き続きドルの重しとなった。
バイデン大統領が、1年間の内政・外交など政策全般にわたる方針を連邦議会で表明する一般教書演説を行う。米国内インフレ問題への対処などの話題には注意しておきたい。直近のFOMCでは、インフレが緩和し始めているとの認識が示されており、利上げの停止観測が一段と強まれば、ドルを下押ししそうだ。
米企業決算では、2日に発表されたグーグルの親会社のアルファベット(GOOG)、アップル(AAPL)、アマゾン・ドットコム(AZMN)の四半期決算は市場予想を下回った。企業業績の低迷が続き、米景気の先行き不透明感から投資家心理が悪化した場合は、ドル・円の重しとなりそうだ。米経済指標では、12月貿易収支に注目したい。
ドル・円の上値メドは25日移動平均線が控える130円15銭近辺、下値は125円ちょうど。
提供:モーニングスター社
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