日経平均は234円高、円安進行で買い先行も一巡後は伸び悩む

 6日午前10時時点の日経平均株価は前週末比234円66銭高の2万7744円12銭。朝方は、6日未明の日銀次期総裁を巡る報道で円安・ドル高が進行した流れを受け、買い優勢で始まった。政府が日本銀行の黒田東彦総裁の後任人事について、雨宮正佳副総裁に就任を打診したと伝わり、現行の金融緩和策が延長される可能性が高い人選と受け止められた。輸出関連株など広範囲に物色され、日経平均は前場早々に2万7820円73銭(前週末比311円27銭高)まで上昇した。いったん伸び悩み、2万7684円57銭(同175円11銭高)まで押し戻されたが、その後は2万7700円台でもみ合い商状となっている。

 業種別では、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高く、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われている。住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も値を上げている。

 半面、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、京都銀行<8369.T>などの銀行株が軟調。

 個別では、IRJHD<6035.T>、平河ヒューテ<5821.T>、オーバル<7727.T>などが値上がり率上位。半面、カチタス<8919.T>、ウシオ電機<6925.T>、チャームケア<6062.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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