免税店運営の中国旅遊集団中免、22年12月期通期はコロナが大きく響き50%近い減益に

サーチナ

中国株

2023/2/7 9:12

 免税店を運営する中国旅遊集団中免(01880/香港、601888/上海)が2月3日、2022年12月期通期の業績速報を発表し、前期比で減収減益となったことを明らかにした。

 業績速報によれば、22年12月期通期の売上高は544億6292万人民元で前期の676億7551万元から19.52%減少した。また、上場会社株主に帰属する純利益は50億2496元で、前期の96億5373万元から47.95%減、非経常損益を差し引いた会社株主に帰属する純利益は48億9670万元で前期の95億3360万元から48.64%減となった。EPS(1株あたり純利益)は前期比48.93%減の2.52元。

 当期の経営状況について同社は、20年の新型コロナ感染拡大以降で最も影響の大きな1年になり、繰り返し多地域で発生した感染拡大によって重要チャネルの顧客源が激減し、主力店舗が複数回にわたり一時閉店を余儀なくされたほか、物流運営も寸断したことで特にオフライン事業を中心に大きな打撃を受けたと説明。未曾有の厳しい状況に立ち向かうべく戦略実施とイノベーションを強化するとともに厳格なコストコントロールに努め、商品供給の最適化、サプライチェーン効率の向上、マーケティングの強化、顧客サービスの改善といった一連の措置を講じることで、新型コロナによる影響を最大限低減させたとしている。

 また、22年末の中国政府によるゼロコロナ政策転換に伴い、各地の免税店ではすでに営業を全面的に再開しており、23年に入って売上高が前年同期比、前月比いずれにおいても大きく増加していると紹介。引き続き製品とサービスの質を高め、政府による出入国規制撤廃を契機に免税消費を喚起し、経済回復に貢献するとの姿勢を示した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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