【深センIPO】ガスメーター製造の上海真蘭儀表科技が9日に公募開始、7300万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/9 9:09

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、燃料ガスメーターメーカーの上海真蘭儀表科技(301303/深セン)が2月9日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。7300万株を発行予定で、公募価格は26.80元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2011年設立の民営企業で、12年に株式会社化した。民間用、工業用燃料ガスメーターおよび付帯製品の研究開発、製造、販売を主業務としており、金型の開発・生産から、部品製造、ソフトウェア開発、スマートモジュールの開発・生産、ガスメーターの自動化組み立てに至るまで一貫したサービスを提供可能である。中国国内における膜式ガスメーター、スマートガスメーターの主要メーカーの一つであり、中国5大ガス供給グループなどと安定的な提携関係を築いている。また、海外市場の開拓も進めており、欧州の各種認証を取得してきた。

 22年1〜6月期における売上構成は、膜式ガスメーターが33.79%、スマートガスメーターが45.34%、工業・商業用ガスメーターが3.26%となっている。同社は膜式ガスメーターの生産、供給能力が高い一方で、スマートメーターについてはなおも発展の余地があり、業界のリーディングカンパニーに比べると規模が小さい。IoT技術が急速に普及する中で市場ではIoT用スマートガスメーターの需要が高まっており、この分野の生産規模、販売能力を高めて大きな市場シェアを獲得することが、同社にとって今後の発展のカギとなる。

 21年12月期の売上高は10億6294万元(前期比25.09%増)、純利益は2億2135万元(同20.85元)。22年1〜9月期の売上高は8億3868万元(前年同期比3.33%増)、純利益は1億3477万元(同18.01%減)。22年12月期の業績予測は、売上高が11億6400万〜12億400万元(前期比9.48〜13.24%増)、非経常損益を差し引いた親会社株主に帰属する純利益は1億7300万〜1億9100万元(同4.81%減〜5.10%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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