日経平均は111円安と反落、朝高後に下げ転換―円安一服にアジア株安も重し=15日前場

 15日前場の日経平均株価は前日比111円26銭安の2万7491円51銭と反落。朝方は、買いが先行した。14日の米国株式市場で主要3指数は高安まちまちながら、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が上昇。円安・ドル高も支えとなり、半導体関連株や輸出関連株などが物色され、寄り付き後まもなく2万7720円27銭(前日比117円50銭高)まで値を上げた。ただ、一巡後は、円安一服もあって先物売りを交えて下げに転じた。香港ハンセン指数などアジア株安も重しとなり、前引け近くには2万7483円10銭(同119円67銭安)まで軟化した。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、サービス、倉庫運輸関連など23業種が値を下げ、保険、銀行の金融セクターをはじめ10業種が値を上げた。東証プイラム銘柄では、全体の62%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億1673万株、売買代金は1兆4261億円。騰落銘柄数は値上がり603銘柄、値下がり1147銘柄、変わらず84銘柄。

 業種別では、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>、セイコーG<8050.T>などの精密株が軟調。リクルートHD<6098.T>、エムスリー<2413.T>、セコム<9735.T>などのサービス株も安い。上組<9364.T>、日新<9066.T>などの倉庫運輸関連株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も値を下げた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株や、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>、北海道電力<9509.T>などの電気・ガス株も売られ、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株もさえない。

 半面、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、みずほ<8411.T>、三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、冶金工<5480.T>などの鉄鋼株も高く、住友大阪<5232.T>、太平洋セメ<5233.T>、日電硝子<5214.T>などのガラス土石株も値を上げた。

 個別では、ダイヤHD<6699.T>がストップ安ウリ気配となり、ソースネクス<4344.T>、エムアップH<3661.T>、KPPGHD<9274.T>などが値下がり率上位。半面、アウトソシン<2427.T>がストップ高カイ気配となり、RobotH<1435.T>、FFJ<7092.T>、CACH<4725.T>などが値上がり率上位。

提供:モーニングスター社

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