金融機関向けAI技術プラットフォームの百融雲創、22年12月期通期は黒字転換の見通し

サーチナ

中国株

2023/2/17 9:12

 金融機関向け人工知能(AI)技術プラットフォームを運営する百融雲創(06608/香港)が2月15日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、黒字転換する見通しであることを明らかにした。

 業績予告によれば、22年12月期の純利益は2億2100万〜2億2800万人民元となり、赤字だった前期から黒字転換する見込みだ。

 黒字転換の要因について同社は、主力事業であるスマート分析および運営サービスの売上が前期比で約39〜41%増加して10億2200万〜10億3800万元となり、特にスマート運営サービスの売上が同約2.4倍と大きく増加する見込みであることを挙げた。

 スマート運営サービスでは、自主開発のAIスマートチャットボットとアルゴリズムによるスマートミドルオフィスが銀行などの金融機関によるクレジットカード勧誘、金融商品マーケティング、顧客メンテナンスなどの作業をアシストし、金融機関サービスの精度、運営効率を高めているとした。また、金融シーンに特化した自然言語処理、自動音声識別、音声合成、音声区間検出技術を駆使したチャットボットが人の言葉を的確に識別してミリ秒級の音声フィードバックを実現し、膨大な顧客を相手にした自動対話を可能にし業務効率の向上に貢献していることを説明した。

 2023年の展望について同社は、多くの金融機関が業務のデジタル化、スマート化を発展戦略計画に盛り込んでおり、この商機を活かすべくチャットボットやディープラーニング、プライバシー保護コンピューティングなどのツールやAI、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの技術的な強みを活かし、運営やリスクコントロール、マーケティング、投資コンサルティングなど金融機関の全産業チェーンを網羅するワンストップサービスの提供を目指すとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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