【上海IPO】民用フェーズドアレイレーダーの広東納叡雷達科技が20日に公募開始、3867万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/20 9:42

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、広東納叡雷達科技(688522/上海)が2月20日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3867万株を発行予定で、公募価格は46.68元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2014年設立。全偏波アクティブフェーズドアレイレーダーシステムのソリューションプラン提供を主業務としており、Xバンド2偏波アクティブフェーズドアレイレーダーおよび関連のハードウェア、ソフトウェア製品を生産する。製品は主に気象探査分野で応用されており、他に水利、民間航空、海洋モニタリング、森林防火、公共セキュリティなどの分野にも利用が広がりつつある。

 22年1〜6月期の売上構成は、レーダーハードウェアおよび付帯製品が52.38%、レーダーソフトウェアが32.28%、関連サービスが14.19%となっている。また、95%以上が中国本土向けで、大部分は華南地域向けとなっている。18〜21年の中国市場において、Xバンド2偏波アクティブフェーズドアレイレーダーの年間合計受注量が業界第1位である。

 フェーズドアレイレーダーはもともと軍事用に開発されてきたが、その後気象探査を始めとする民間分野での利用が拡大し、その応用分野とニーズは日増しに拡大している。各地の気象局を主要顧客に持つなど民用向け製品の開発、製造に特化している同社にとっては大きなチャンスであり、新規上場によって調達する資金で製造開発能力の強化を図り、さらなる成長を目指す。

 22年12月期の売上高は2億1000万元(前期比14.74%増)、純利益は1億543万元(同9.13%増)。23年1〜3月期の業績は売上高が3415万〜4194万元(前年同期比26〜55%増)、会社株主に帰属する純利益が794万〜1125万元(同10〜56%増)程度となる見込みだ。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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