【北京IPO】食品添加物の江蘇潤普食品科技、初値は公開価格を20%上回る10.2元

サーチナ

中国株

2023/3/2 9:14

 食品添加物メーカーの江蘇潤普食品科技(836422/北京)が3月1日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格8.50元に対して、初値は20.00%高い10.20元だった。終値は同15.41%高の9.81元だった。

 同社は2004年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。食品添加物の研究開発、生産、販売を主業務としている。主力製品は防腐剤のソルビン酸カリウムとプロピオン酸カルシウムで、中国国内における主要メーカーの一つとなっている。良好な品質と安定した供給能力により、BASF中国、イーストマン・ケミカル、カーギル、DSM、イ(さんずい+維)坊英軒実業など国内外の化学品、食品メーカーと良好な業務提携関係を築いてきた。売上の約7割は海外向け、約3割が中国国内向けとなっている。

 22年12月期の売上高は6億4785万元(前期比21.45%増)、純利益は7357万元(同70.32%増)。新規上場に伴い調達予定の2億508万元(約40億円)は、約59%の1億1994万元を年産8万6000トンの食品添加物生産ライン建設プロジェクトに、約42%の8514万元を銀行融資返済に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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