【深センIPO】自動車部品メーカーの寧波一彬電子科技、初値は公開価格を20%上回る20.4元

サーチナ

中国株

2023/3/9 9:09

 自動車部品メーカーの寧波一彬電子科技(001278/深セン)が3月8日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格17.00元に対し、初値は20.00%高の20.40元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の24.48元だった。

 同社は2006年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。自動車部品の設計、開発、生産、販売を主業務としており、乗用車に特化したブラスチック部品、金属部品を手掛ける。製品はサブメーターシステム、空気循環システム、エンジンルーム、座席、車内照明、ドア内側カバー、外装部品などに広く用いられているほか、化石燃料車だけでなく新エネルギー車専用部品の開発も積極的に行っている。中国国内だけでなく欧米を中心とした海外市場でも製品を販売し、メルセデス・ベンツやBMW、アウディ、トヨタ、ホンダ、日産、キャデラック、ボルボ、フォルクスワーゲン、吉利、奇瑞など多くのブランドの自動車に同社の製品が使用されている。

 22年12月期の売上高は18億6159万元(前期比30.50%増)、親会社株主に帰属する純利益は1億1239万元(同14.55%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高は4億2000万〜4億7000万元(前年同期比4.20〜16.61%増)、親会社株主に帰属する純利益は1400万〜1700万元(同19.04〜33.33%減)。

 新規上場に伴い調達予定の4億6570万元(約92億円)は、約76%の3億5326万元を浙江省寧波市内の県級市・慈渓市での自動車部品生産拠点建設プロジェクトに、約19%の9062万元を研究開発センター・情報化改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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