【上海IPO】精密光学部品メーカーの南京茂莱光学科技、初値が公開価格の2.19倍の153元に

サーチナ

中国株

2023/3/10 9:41

 精密光学部品メーカーの南京茂莱光学科技(688502/上海)が3月9日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格69.72元に対し、初値は2.19倍の153.00元だった。終値は同2.75倍となる192.00元まで上昇した。

 同社は1999年設立の民営企業で、2015年に株式会社化した。精密光学部品、ハイエンド光学レンズ、先進光学システムの研究開発、設計、製造、販売を主業務としている。主な製品はレンズ、プリズム、平面鏡、光学顕微鏡、マシンビジョンレンズ、医療検査・バイオ識別光学モジュール、AR/VR光学テストモジュールなど。21年における世界の工業用精密光学市場シェアは約2.4%、生命科学分野の工業用精密光学市場シェアは約3.8%、AR/VR分野の工業用精密光学市場シェアは約3%となっている。

 22年12月期の売上高は4億3872万元(前期比32.36%増)、純利益は5879万元(同24.60%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億2000万〜1億3500万元(前年同期比7.19〜20.58%増)、純利益は1300万〜2000万元(同3.87%減〜47.89%増)。

 新規上場に伴い調達予定の4億元(約78億円)は、約56%の2億2500万元をハイエンド精密光学製品生産プロジェクトに、約20%の7855万元をハイエンド精密工学製品研究開発プロジェクトに用いる。

(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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