(再送)日経平均は437円安と大幅続落、米銀SVB破たんで売り優勢―金融セクター中心に全面安=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前週末比437円90銭安の2万7706円07銭と大幅続落。米銀シリコンバレーバンク(SVB)が現地10日に経営破たんし、金融システムへの影響が懸念され、米国株式が下落。これを受け、売り優勢の展開となった。円高・ドル安も重しとなり、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万7631円53銭(前週末比512円44銭安)まで下押した。その後下げ渋ったが、戻りは限定された。

 日経平均マイナス寄与度では、ファナック<6954.T>とソフバンG<9984.T>が20円強で、ダイキン<6367.T>が約17円と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、保険、証券商品先物など金融セクターをはじめ32業種が値下がりし、海運のみ1業種が値上がりした。東証プライム銘柄では、全体の96.4%が下落し、ほぼ全面安となった。

 東証プライムの出来高は8億1161万株、売買代金は1兆7095億円。騰落銘柄数は値上がり57銘柄、値下がり1170銘柄、変わらず8銘柄。

 市場からは「SVBの経営破たんで短期筋がしつこく先物を売っている。もっとも、イエレン米財務長官とパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長らが同行への預金を全額保護するとの共同声明を出すなど横に広がる話ではない。そろそろ落ち着き、買いのチャンスが近づいているとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、みずほ<8411.T>、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、MS&AD<8725.T>、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株が下落。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も安い。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株や、大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も値を下げた。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。

 個別では、シルバーライフ<9262.T>、ハブ<3030.T>、シーイーシー<9692.T>、エイチーム<3662.T>などが値下がり率上位。半面、トビラS<4441.T>がストップ高となり、トーホー<8142.T>、フリービット<3843.T>、冨士ダイス<6167.T>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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