日経平均は530円安と大幅に3日続落、米銀破たん相次ぎリスク回避の売りが継続=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比530円32銭安の2万7302円64銭と大幅に3営業日続落。取引時間中での2万7500円割れは2日(安値2万7408円54銭)以来。朝方は、リスク回避の売りが継続した。米国で銀行の経営破たんが相次ぎ、金融システムへの影響が引き続き懸念された。円高・ドル安も重しとなり、下げ幅を拡大し、一時2万7104円75銭(前日比728円21銭安)まで値を崩した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の45円強を筆頭にソフバンG<9984.T>が39円強、TDK<6762.T>が19円と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、保険の金融セクターをはじめ31業種が値下がりし、陸運、医薬品の2業種が値上がりした。東証プライム銘柄では、全体の96.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は10億7217万株、売買代金は2兆1038億円。騰落銘柄数は値上がり60銘柄、値下がり1767銘柄、変わらず9銘柄。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安く、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も値を下げた。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られ、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も軟調。

 半面、JR東日本<9020.T>、近鉄GHD<9041.T>、小田急<9007.T>などの陸運株が堅調。エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も高い。

 個別では、メイコー<6787.T>、ネオジャパン<3921.T>、富山第一銀行<7184.T>、ACCESS<4813.T>などが値下がり率上位。半面、ミマキエンジ<6638.T>、鎌倉新書<6184.T>、コプロHD<7059.T>、HEROZ<4382.T>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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