明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、金融不安後退で投資家心理は引き続き落ち着く可能性も

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株式

2023/3/22 16:31

 あす23日の東京株式市場は、底堅い展開か。欧米の金融システム不安はいったん後退し、投資家心理は引き続き落ち着く可能性がある。イエレン米財務長官は21日の講演で、預金の取り付け騒ぎが発生した場合には、当局が預金の全額を保護する方針を表明した。19日には、スイス金融最大手UBSが同業で経営危機に陥ったクレディ・スイス・グループの買収を発表し、また日米欧の6中央銀行は米ドルの資金供給強化を決定するなど素早い対応が金融不安を和らげている。

 むろん、22日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を受け、米国マーケットがどう反応するかがポイントになる。ただ、「市場に配慮し、ネガティブな材料は発信しないだろう」(準大手証券)との声も聞かれた。

 22日の日経平均株価は大幅反発し、2万7459円(前営業日比514円高)引けとなった。金融不安の後退を背景に欧米株式が上昇した流れを受け、買い優勢となった。アジア株高も支えとなり、上げ幅は一時570円を超えた。チャート上では、6営業日ぶりに200日移動平均線をクリアし、一時は心理的なフシ目となる2万7500円を回復するなどテクニカル好転の兆しが出ており、強基調が続くかどうかが注目される。

提供:ウエルスアドバイザー社

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