【上海IPO】28日は2社が公募開始、中信金属は5億115万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/3/28 9:09

 上海証券取引所では3月28日、メインボードへの上場を目指す中信金属(601061/上海)、江蘇常青樹新材料科技(603125/上海)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 中信金属は5億115万株を発行予定で、公募価格は6.58元。1988年設立の国有企業で、2018年に株式会社化した。金属および鉱産物の取引を主業務としており、鉄鉱石、鋼材、ニオブ、銅、アルミニウムなどを取り扱っている。

 中でも鉄鉱石の年間取引量は5000万トンで国内業者内でトップクラスとなっている。また、中国では唯一の世界最大のニオブ製品供給業者CBMM製品流通業者であり、中国国内のニオブ製品取扱市場シェアは約l80%で1位となっている。

 22年12月期の売上高は1191億7472万元(前期比5.64%増)、純利益は22億1535万元(同21.55%増)。23年1〜3月期の売上高は250億〜260億円(前年同期比2.39%減〜1.51%増)、純利益は3億7000万〜5億2000万元(同28.72%減〜0.17%増)。

 江蘇常青樹新材料科技は4814万株を発行予定で、公募価格は25.98元。10年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。高分子新材料の特殊単体および専用助剤の研究開発、生産、販売を主業務とする。高分子新材料の特殊単体はジビニルベンゼン、α−メチルスチレンなどで、イオン交換樹脂やアクリル樹脂塗料などに用いられる。製品は中国大陸のほか、インド、韓国、米国、欧州、中東、アフリカなどの国、地域向けに販売されており、中国石油を始めとする中国内外の著名企業およびその子会社と良好な提携関係を築いている。

 同社は高い技術開発力、製品イノベーション力、原材料の生産から高分子新材料の特殊単体および中間体の生産までをカバーすることによる高い品質、国内外の大手企業を顧客に持ち高いブランド力を持つことを強みとする一方で、市場の急速な拡大に伴う生産能力の逼迫が課題となっている。上場によって調達した資金で、生産能力の増強に取り組む。

 22年12月期の売上高は9億6361万元(前期比27.07%増)、純利益は1億9065万元(銅32.73%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が2億600万〜2億2768万元(前年同期比4.20%減〜5.88%増)、純利益が4417万〜4882万元(同4.19%減〜5.89%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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