日経平均は107円高と3日続伸、3月期末権利取りの買いが支え―円安も後押し=29日前場

 29日前場の日経平均株価は前日比107円74銭高の2万7625円99銭と3日続伸。きょうは3月期末の権利付き最終日で、配当や株主優待狙いの買いを支えに強含んで始まった。28日の米国株安が重しとなり、下げに転じる場面もあったが、すかさず切り返した。円安・ドル高歩調も後押しし、上げ幅を広げ、一時2万7689円10銭(前日比170円85銭高)まで上昇した。一巡後は戻り売りに伸び悩んだが、下値は限定された。

 日経平均プラス寄与度では、ソフバンG<9984.T>が50円強と貢献した。出資先のアリババグループが28日、6部門に分割する計画を発表し、ADR(米国預託証券)が急騰したことを受け、株高を促した。2位はファストリテ<9983.T>の27円強で、ダイキン<6367.T>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器など31業種が値上がりし、海運、医薬品の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の81.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億2868万株、売買代金は1兆2843億円。騰落銘柄数は値上がり1492銘柄、値下がり284銘柄、変わらず58銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株が堅調。住友ゴム<5110.T>、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ・紙株も高い。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も買われた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まり、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も値を上げた。

 半面、郵船<9101.T>、飯野海<9119.T>などの海運株が軟調。第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も安い。

 個別では、ピアラ<7044.T>がストップ高カイ気配となり、Vテク<7717.T>、ファイバーG<9450.T>などが値上がり率上位。半面、ペッパー<3053.T>、大栄環境<9336.T>、パリミキHD<7455.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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