【深センIPO】軍用車両内装向け複合材料製品メーカーの北方長竜新材料技術が公募開始、1700万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/4/7 9:13

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、北方長竜新材料技術(301357/深セン)が4月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1700万株を発行予定で、公募価格は50元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2010年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。非金属複合材料の性能研究、工程デザイン、応用技術を中心とする軍用車両付帯装備の研究開発、設計生産、販売を主業務としており、製品は電子情報や戦闘用途の各種タイヤ式、クローラー式車両装備に用いられている。複合材料の軽量、高強度、耐腐食、耐劣化、設計可能性の高さといった強みを活かし、軍事車両の機動性、安全性、信頼性、環境適応性を高める装備製品を提供する。売上の7〜8割は電子情報用軍事車両の内部装飾品だ。

 目論見書発行時点で同社製品は中国陸軍の67車種、ロケット軍の1車種、海軍の3車種のほか、警備用車両1車種に利用されており、30を超える車種の装備が研究開発段階にある。軍事用車両向け人−マシン−環境システム複合材料内装分野において中国国内で比較的早い時期に参入したことで、軍需企業としての資質、評判、開発力、生産経験といった点で業界をリードしている。一方で、生産規模、資金力、コスト管理といったさまざまな点で海外の先進企業に比べて劣っているほか、持続的に高まり続けるニーズに対応する生産能力が不足していることが課題だ。

 22年12月期の売上高は2億5022万元(前期比12.95%減)、純利益は8002万元(同26.32%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が6200万〜6400万元(前年同期比12.39〜16.01%増)、純利益が2300万〜2400万元(同1.24〜5.64%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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