<新興国eye>前週のインド株、好決算期待や外国人投資家の買い継続を受け3週続伸=BRICs市況

新興国

2023/4/17 9:06

 前週(10-13日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の13日終値は前日比0.06%高の6万0431、週間ベースでは6日終値比1.00%高と、3週続伸した。

 週明け10日は指数が小幅上昇。13日まで9営業日続伸となった。

 週前半は、政府が30年までに2兆ドルの輸出達成を目指した輸出促進策を検討中との一部報道が好感され、買いが優勢となった。また、外国人投資家の買い越しが6営業日連続となったことも追い風となった。個別銘柄では好決算を受け、自動車大手タタ・モーターズや不動産大手ソブハ、IT大手のウィプロやテック・マヒンドラなども急伸、上げを主導。その後は、企業の1-3月期決算が平均2ケタ増益になるとの市場予想をはやし、買いが優勢となった。特に、好決算期待で国営大手バローダ銀行や金融大手バジャジ・フィンサーブなどが急伸、上げを主導。

 週後半は、3月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、方向感のない展開となる中、外国人投資家の買い越しが8営業日連続となったことを受け、買いが優勢となった。特にHDFC銀行とIT大手インフォシスが買われ、上げを主導。その後は、外国人投資家の買い越しが引き続き好感されたものの、IT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)の慎重な業績見通しを受け、ITセクターが売られたことや、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で、FRB(米連邦準備制度理事会)が米経済の見通しを「緩やかな景気後退になる」と指摘したため、上げは限定的となった。

 週末14日は「アンベードカル生誕日」で休場だった。

 今週(17-21日)のインド市場はウクライナ戦争と西側の対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内のインフレ動向、主要企業ニュース、欧米の金融不安の動向も注目される。主な経済指標の発表予定は17日の3月WPI(卸売物価指数)や19日の2月鉱工業生産など。

<関連銘柄>

 インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、インドベア<2047.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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