【北京IPO】特殊黒鉛メーカーの江西寧新新材料が11日に公募開始、2327万株を発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/10 9:29

 北京証券取引所への上場を目指す、江西寧新新材料(839719/北京)が5月11日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2327万株を発行予定で、公募価格は14.68元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2007年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。特殊黒鉛およびその製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。年産1万6000トン以上の特殊黒鉛生産能力を持ち、中国国内業界上位の売上規模と高い知名度を誇る。業界内では数少ない、粉砕、混練、含浸、黒鉛化、機械加工のプロセスを全て網羅した企業の一つで、リチウムイオン電池、太陽光発電、人工ダイヤモンド、冶金、化学工業、機械、電子などさまざまな分野で製品が利用されている。

 特殊黒鉛材料は質量分率が99%を超える黒鉛を指し、高密度、高強度、高純度のほか化学的安定性の高さ、熱・電気伝導率の高さ、耐高温性、加工しやすさといった特徴を持つ。22年12月期の売上構成は、特殊黒鉛材料が55.91%、特殊黒鉛製品が33.52%、黒鉛圧粉体が10.57%となっている。22年における特殊石墨販売量は1万2800トンで中国国内市場全体の11%以上を占めており、20〜22年の3年連続で国内販売量3位、江西省1位だ。

 22年12月期の売上高は5億5628万元(前期比46.98%増)、純利益は9807万元(同23.82%増) 。23年1〜3月期の売上高は1億8202万元(前年同期比2.01倍)、純利益は2407万元(同2.15倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ