(再送)日経平均は60円安と続落、値下がり銘柄数は1000超に=11日前場

 11日前場の日経平均株価は、前日比60円14銭安の2万9062円04銭と続落して取引を終えた。きのう10日の弱い動き受け朝方から売りが先行。いったんプラス圏に浮上したものの、買いは続かず、午前9時28分には、同93円47銭安の2万9028円71銭を付ける場面があった。その後、決算を手がかりに個別銘柄に物色の矛先が向かうなか、方向感に欠ける展開となった。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=134円10銭台と、朝方からもみ合いが続いている。東証プライムの出来高は6億3591万株、売買代金は1兆4791億円。騰落銘柄数は値上がり698銘柄、値下がり1053銘柄、変わらず81銘柄だった。

 市場では「動きが鈍くなると、利益確定売りに押される展開となっており、当面は、決算発表や、その後の投資評価見直しなどを材料視した売買が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、26業種が下落し、7業種が上昇。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も弱い。一方、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が高い。

 個別では、アジアパイル<5288.T>、セレス<3696.T>、ファイズHD<9325.T>、協和キリン<4151.T>、平河ヒューテ<5821.T>などが下落。半面、OATアグリ<4979.T>、じげん<3679.T>、ミツバ<7280.T>、スペース<9622.T>、オカムラ<7994.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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