明日の日本株の読み筋=決算発表のピークを迎え小動きか

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2023/5/11 16:31

 12日の東京株式市場では、1000を超える企業が決算発表を行い、ピークとなることから、決算を手がかりに個別銘柄に物色の矛先が向かうとみられ、「森(全体)よりも木(個別)」の傾向が強まり、方向感に欠ける展開で、小動きとなりそう。また、5月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、SQの市場推定値が意識されることも想定される。市場では「米国の債務上限問題で、米国債のデフォルト(債務不履行)は考えにくいが、米景気の先行きも不透明な部分もあり、手控えムードが広がる可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 11日の日経平均株価は、前日比4円54銭高の2万9126円72銭と小反発して取引を終えた。手がかり材料に乏しく、動意薄の展開を強いられた。東京証券取引所が引け後に発表した、5月第1週(1-2日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は1602億円の買い越しで、6週連続で買い越し。個人投資家は2815億円の売り越しで、4週連続で売り越しとなった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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