【北京IPO】北京星昊医薬が16日に公募開始、3060万株を発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/16 9:07

 北京証券取引所への上場を目指す、北京星昊医薬(430017/北京)が5月16日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3060万株を発行予定で、公募価格は12.3元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2000年設立の民営企業で、07年に株式会社化した。薬物製剤の研究開発、製造、販売を主業務とし、製薬会社や新薬開発会社向けのCMC・CMOサービス提供も手掛ける。北京市、広東省、吉林省にある4カ所の産業化拠点を通じ、徐放性製剤技術、注射薬スマート製造技術、フリーズドライ技術を柱として薬剤の製造、開発および受託開発、製造を行っている。主製品は複方消化酵素カプセル、メチルコバラミン、ピラセタム注射薬、シチコリンナトリウム注射薬、オクトレオチド酢酸塩注射薬など。

 20〜22年における売上構成は、自社製剤の薬品販売が92〜95%、CMC・CMOサービスが5〜7%となっている。薬品販売は主に医療機関向けの処方薬で、ここ数年では複方消化酵素カプセルなどのOTC市場開拓にも取り組んでおり、複方消化酵素系製剤の中国市場シェアが業界1位となっている。高い開発能力、整った製剤産業化プラットフォーム、143種類の薬品について販売認可を取得している製品ラインナップの豊富さを強みとする一方で、技術が低分子医薬品に集中しており、高分子医薬品や細胞治療、遺伝子治療などの開発能力が不足していること、経営の柱となる大規模な収益が得られる品種が不足していることなどが課題となっている。

 22年12月期の売上高は6億737万元(前期比4.41%増)、純利益は8152万元(同16.36%増)。23年1〜3月期の売上高は1億4650万元(前年同期比36.61%増)、純利益は2037万元(同43.39%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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