<新興国eye>トルコ3月総売上高指数、前月比4.1%上昇―鉱工業と卸・小売、建設が急加速

新興国

2023/5/17 8:58

 トルコ統計局が先週末(12日)発表した3月の総売上高指数(15年=100)は前月比4.1%上昇と、前月(2月)の同4.9%低下から伸びが急加速、1月(8.6%上昇)以来の高い伸びとなった。

 ただ、前年比は59.4%上昇と、前月の68.5%上昇を下回り、伸びが2カ月連続で減速、21年10月(48.3%上昇)以来1年5カ月ぶりの低い伸びとなった。前年同期の伸び(114.4%上昇)が高かったため、低めの数値が出る、いわゆるベース効果が寄与している。

 注目されたセクター別の前月比は鉱工業が5,1%上昇(製造業は5.2%上昇、鉱業は1.8%上昇)と、最も高く、次いで卸・小売業の4.5%上昇、建設業の3.1%上昇となった。対照的にサービス業は1.0%上昇と、最も低い伸びとなった。

 サービス業のうち、情報通信が8.6%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで専門・科学技術サービスは8.4%上昇、業務支援サービスは6.6%上昇、ホテル・レストランは1.2%上昇だった。対照的に、不動産が3.6%低下と、最も低い伸びとなり、次いで運輸・倉庫が3.2%低下となった。

 一方、前年比では、建設業が105.0%上昇と、最も高い伸びとなった。次いで、サービス業が67.5%上昇、卸・小売業は66.1%上昇、鉱工業は42.4%上昇(鉱業は42.7%上昇、製造業は31.5%上昇)となった。

 サービス業のうち、業務支援サービスが105.8%上昇と、最も高い伸び。次いで、ホテル・レストランが102.3%上昇、専門・科学技術サービス業は90.4%上昇、情報通信は68.3%上昇、不動産は54.5%上昇、運輸・倉庫は49.9%上昇、だった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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