日経平均は199円高と9日続伸、強地合い継続で円安も支え―海外投資家の買い観測続く=23日前場

 23日前場の日経平均株価は前日比199円88銭高の3万1286円70銭と9営業日続伸。朝方は、買いが先行した。22日の米国株式は高安まちまちながら、きのう日経平均が8連騰し、約33年ぶりに3万1000円台を回復した強い地合いが継続した。円安・ドル高も支えとして意識された。引き続き海外投資家の買いが観測されるとともに、株価指数先物に断続的な買いが入り、一時3万1352円53銭(前日比265円71銭高)まで上昇した。その後は利益確定売りに抑えられ、やや上値が重くなった。なお、9連騰となれば、昨年3月14日-3月25日以来約1年2カ月ぶりとなる。

 バイデン米大統領とマッカーシー下院議長は現地22日午後5時半(日本時間23日午前6時半)から債務上限問題について会談し、上限引き上げで合意に至らなかったが、協議を継続することで一致した。これによる相場への影響は乏しかった。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の54円強を筆頭にリクルートH<6098.T>が15円強、信越化<4063.T>が14円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、パルプ・紙、証券商品先物、サービスなど27業種が値上がりし、陸運、空運など6業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は6億1006万株、売買代金は1兆6256億円。騰落銘柄数は値上がり892銘柄、値下がり860銘柄、変わらず83銘柄。

 業種別では、日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ・紙株が上昇。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も高い。エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まった。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も買われた。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、資生堂<4911.T>、住友化<4005.T>、日産化学<4021.T>などの化学株も値を上げた。

 半面、東武<9001.T>、京王<9008.T>、小田急<9007.T>などの陸運株が軟調。空運株では、ANA<9202.T>が安い。ミズノ<8022.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株や、デサント<8114.T>、ワコールHD<3591.T>などの繊維製品株もさえない。

 個別では、日新<9066.T>、レオン自機<6272.T>、芝浦機械<6104.T>などが値上がり率上位。半面、スミダ<6817.T>、IIJ<3774.T>、テノHD<7037.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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