【深センIPO】機能性材料製品メーカーの広州新莱福新材料が25日に公募開始、2623万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/26 9:32

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、広州新莱福新材料(301323/深セン)が5月25日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2623万株を発行予定で、公募価格は39.06元。

 同社は1998年設立の民営企業で、2020年株式会社化した。吸着機能材料、電子セラミック材料、高エネルギー放射線無鉛防護材料、高比重合金など機能性材料分野の関連製品の研究開発、製造、販売を主業務とする。吸着機能材料は広告、インテリア、オフィス、教育などの分野で利用されている。電子セラミック材料はさまざまな素材による幅広い製品ラインナップを持ち、サムスン電子、ファーウェイ、レノボ、ASUSなどの製品に用いられている。高エネルギー放射線無鉛防護材料は医療、保安検査、原子力、軍需工業などで利用されている。

 22年12月期の売上構成は、吸着機能材料が80.95%と圧倒的に高く、電子セラミック材料が12.12%、その他機能材料が6.93%となっている。21年の吸着機能材料販売量は2300万平方メートル以上、リングバリスターの販売量は15億6000万個でいずれも世界トップクラス。21年のブラシ付きマイクロモーター用リングバリスターの世界市場シェアは約29%、磁性体の22年の世界市場シェア(売上高ベース)は約18%とみられる。

 22年12月期の売上高は7億1487万元(前期比8.66%減)、純利益は1億2785万元(同4.11%減)。23年1〜3月期の売上高は1億6429万元(前年同期比11.30%減)、純利益は2880万元(同18.26%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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