【深センIPO】風力発電用固定部品メーカーの湖南飛沃新能源科技が6日に公募開始、1347万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/6/6 9:26

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、湖南飛沃新能源科技(301232/深セン)が6月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1347万株を発行予定で、公募価格は72.5元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2012年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。高強度固定部品の研究開発、製造、販売を主業務としている。主に風力発電設備向けのネジやボルトなど固定部品を手掛けているほか、工作機械、軌道交通、船舶、航空、自動車などの分野にも高強度の固定部品を提供している。主な顧客は中車株州、明陽智能、時代新材、特変電工新能源、国家電投などで、国内外の多くの大型風力発電プロジェクトで同社の部品が用いられている。

 22年の売上構成は埋め込みナットが33.54%、風力発電用ボルトが31.27%、風力発電設備向けアンカーボルトが27.10%となっている。19年における風力発電ブレード固定用埋め込みナットの世界シェアは70%以上で、風力発電向け固定部品全体の世界市場シェアは4.71%となっている。業界内で上位の生産規模を持ち低コストでの生産が可能であること、高い技術力とそれに裏付けられた製品の品質の高さ、国内外の大手メーカーを数多く顧客に持つことなどを強みとする一方で、経営規模をさらに拡大するための資金不足がボトルネックとなってきた。

 22年12月期の売上高は13億4024万元(前期比18.66%増)、会社株主に帰属する純利益は8986万元(同14.91%増)。23年1〜3月期の売上高はは2億7764万元(前年同期比3.15%増)、会社株主に帰属する純利益は2073万元(同14.12%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ