日経平均は467円安と5日ぶり大幅反落、一時3万2000円割れ―先物主導で下げ拡大=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比467円44銭安の3万2039円34銭と5営業日ぶりに大幅反落。朝方は、買いが先行した。6日の欧米株高や、海外投資家の資金流入を支えに日経平均は前場の早い段階で3万2708円53銭(前日比201円75銭高)まで上昇した。ただ、連日の上昇で利益確定売りも出やすく、次第に軟化し、下げに転じた。株価指数先物主導で下げ幅を拡大し、一時3万1992円58銭(同514円20銭安)まで下落した。その後の戻りは限定され、前引けにかけて安値圏で停滞した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035.T>の69円強を筆頭にファストリテ<9983.T>が58円弱、アドバンテスト<6857.T>が53円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、機械、電機、精密など29業種が値下がりし、ゴム製品、石油石炭製品など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の53.6%が下落した。

 東証プライムの出来高は8億2413万株、売買代金は2兆3061億円。騰落銘柄数は値上がり758銘柄、値下がり984銘柄、変わらず92銘柄。

 市場からは「ようやく売りらしい売りが出てきた。一本調子の上げはいったん終了の格好だが、海外投資家の根強い買いをバックにそう簡単に調整入りするとも思えない。ここからは上下に振りつつ、落ち着き所を探るのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>、SMC<6273.T>などの機械株が軟調。スクリン<7735.T>、ルネサス<6723.T>、京セラ<6971.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株や、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>、ニコン<7731.T>などの精密株も売られた。塩野義薬<4507.T>、小野薬<4528.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も安い。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株や、東レ<3402.T>、デサント<8114.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も値を下げた。

 半面、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が堅調。出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。空運株では、JAL<9201.T>がしっかり。

 個別では、ゼオン<4205.T>、芝浦<6590.T>、YACHD<6298.T>などが値下がり率上位。半面、JNS<3627.T>が連日のストップ高となり、CIJ<4826.T>もストップ高。ユーザーL<3984.T>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社

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