香港の不動産業者、宏基資本の23年3月期通期は市場冷え込みで赤字がさらに拡大へ

サーチナ

中国株

2023/6/16 9:11

 香港の不動産業者、宏基資本(02288/香港)が6月15日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字が大幅に拡大する見通しを示した。

 業績予告によると、23年3月期通期の純損益は1億7500万香港ドルの赤字となり、前期の3898万ドルから赤字額が4.49倍に拡大する見通し。

 大幅な赤字増の要因について同社は、香港の商業用不動産市場が疲弊しており、競争が更に激しくなっていること、不動産開発業務を行う関連会社の価値が大きく減少したことによる損失が膨らんだこと、当期内の新型コロナウイルス感染の波による影響が大きかったこと、さらに利率の上昇による融資資本の増加を挙げている。

 同社は1986年設立。当初は香港とマカオの内装工事請負を主業務としていたが、その後プロジェクト管理、建築材料の卸売、ホテル投資管理を手掛け、現在は不動産投資・開発を主業務としている。

 22年3月期通期の売上高は8694万ドル(前期比48.30%減)、純損益は3898万ドルの赤字(前期は3141万ドルの黒字)。22年4〜9月期の売上高は8278万ドル(前年同期比12.13%増)、純損益は5547万ドルの赤字(前年同時期は332万ドルの黒字)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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