(再送)日経平均が134円高と反発、フシ目の3万2000円を支えに堅調推移=10日前場

 10日前場の日経平均株価は、前日比134円62銭高の3万2338円95銭と反発して取引を終えた。朝方は、きのう9日の弱い動きが継続し売りが先行した。ただ、心理的なフシ目の3万2000円を支えに押し目を拾う動きなどから下げ幅を縮小し、上げに転じた。その後は、しっかりした値動きとなり、午前11時28分には、同148円80銭高の3万2353円13銭を付けている。ドル・円相場は、1ドル=143円80銭前後で、朝方の水準からやや円安方向にあることも、意識されたようだ。東証プライムの出来高は8億6096万株、売買代金は2兆2373億円。騰落銘柄数は値上がり1142銘柄、値下がり622銘柄、変わらず70銘柄だった。

 市場では「時間外取引で米株価指数先物が上昇していることを支えに、個人投資家による押し目買いが、上昇を支えたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、28業種が上昇、5業種が下落した。三井松島HD<1518.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株もしっかり。一方、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落している。

 個別では、INPEX<1605.T>、板硝子<5202.T>、サンアスタ<4053.T>、長野計器<7715.T>、ロート<4527.T>などが上昇。半面、円谷FH<2767.T>、じげん<3679.T>、シンクロF<3963.T>、グローブライ<7990.T>、オプトラン<6235.T>などが下落した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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