来週の東京外国為替市場見通し=大イベント通過で経済指標を確認しながらの展開か

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2023/9/22 16:50

予想レンジ:1ドル=146円80銭-150円00銭

 18-22日のドル・円は底堅く推移した。週初18日は、日本が祝日で取引参加者が減少する中、アジア株式市場が軟化、ドル・円は上値の重い展開となった。19日は強いカナダ8月CPI(消費者物価指数)の結果を受け、米10年債利回りが上昇、ドルが買われた。20日、FOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利が予想通り据え置かれた一方、長期の見通しが上方修正された。堅調な米経済を背景に、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げが継続されるとの見方が強まり、ドル買い・円売りに傾いた。21日は日銀の金融政策決定会合の結果を控え、警戒感から円買いが優勢だった。22日の日銀金融政策決定会合では金融政策の変更はなく、円売りで反応した。

 日本と米国それぞれの金融政策決定会合という大きなイベントを通過したことで、25日の週は個別の経済指標の結果を確認しながらの展開となりそうだ。米経済指標では、8月新築住宅販売件数、9月消費者信頼感指数、8月耐久財受注、8月中古住宅販売成約、8月個人所得・および支出などに注目したい。FRBは利上げを継続するとの見方に傾いている一方、日銀は金融政策を据え置いており、日米の金利差拡大からドル・円は上昇しやすい状況にある。ただ、日本の当局は為替市場の動向を注視しており、ドル売り・円買い介入への警戒も根強い。

 ドル・円は、日銀の介入の可能性が高まる150円ちょうどが上値メド。下値は21日時点の25日移動平均線146円80銭近辺が下値の目安となる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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