香港大引:ハンセン1.6%高で続伸、中国の銀行と不動産に買い

サーチナ

中国株

2023/10/6 17:53

 6日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比272.11ポイント(1.58%)高の17485.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が86.32ポイント(1.47%)高の5974.30ポイントとそろって続伸した。売買代金は479億8800万香港ドルに低迷している(5日は470億480万香港ドル)。

 投資家心理が上向く流れ。中国の景気懸念がやや薄らいだほか、米中関係の改善期待も支えとなった。中国の2023年国内総生産(GDP)成長見通しについて、証券ブローカーによる上方修正が続いている。直近では、シティグループが4.7→5.0%(↑0.3ポイント)、JPモルガン・チェースが4.8→5.0%(↑0.2ポイント)にそれぞれ引き上げた。米中関係を巡っては、中国の王毅・外交部長が今月中にも米ワシントンを訪問するもよう――などと伝えられている。11月に米国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に合わせ、習近平・国家主席とバイデン米大統領が会談する可能性も高まる状況だ。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.1%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)とバイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)がそろって3.4%高と上げが目立った。

 セクター別では、中国の銀行が高い。交通銀行(3328/HK)が2.9%、中国農業銀行(1288/HK)が2.5%、中国銀行(3988/HK)が2.2%、中国建設銀行(939/HK)が2.1%ずつ上昇した。

 中国不動産セクターも物色される。上記した龍湖集団のほか、融創中国HD(1918/HK)が10.0%高、旭輝(884/HK)が5.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.4%高、広州富力地産(2777/HK)が2.5%高で取引を終えた。

 海上輸送や港湾運営の海運関連セクターもしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.0%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.9%高、東方海外(316/HK)が2.1%高、招商局港口HD(144/HK)が3.1%高、中遠海運港口(1199/HK)が2.3%高で引けた。

 一方、中国本土マーケットは中秋節・国慶節の大型連休で本日まで休場。週明け9日に取引再開する。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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