<米国株情報>アマゾン、「プロジェクト・カイパー」計画の試作機打ち上げに成功

株式

2023/10/10 10:19

 オンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>は6日、多くの人工衛星を使ったインターネット通信サービスを提供する「プロジェクト・カイパー」計画の試験衛星2基の打ち上げに成功した。

 プロジェクト・カイパー計画は地球の低軌道上に3200個以上の人工衛星によるネットワークを構築し、世界中のどこででも高速インターネットサービスへのアクセスを可能にするもの。実業家のイーロン・マスク氏が率いる宇宙ベンチャー企業のスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)でも、5000基超の人工衛星で構成するインターネット通信サービス「スターリンク」計画があり、アマゾンのプロジェクト・カイパーはこれに対抗する狙いがある。

 今後、アマゾンは23年末までにワシントン州カークランドの製造施設で衛星の生産を開始する予定。また、アマゾンはケネディ宇宙センターに1億2000万ドルを投じ、人工衛星打ち上げ準備施設を建設する計画で、同施設は25年初めから運用が開始される。アマゾンはプロジェクト・カイパー計画に100億ドル超を投資する予定。

 今回の打ち上げには、航空・防衛機器大手ロッキード・マーチン<LMT>と航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の合弁事業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の大型ロケット「アトラスV」が使われた。同ロケットのエンジンはアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙ロケットエンジン開発ベンチャー企業ブルー・オリジンが製造している。

 アマゾンは22年、さまざまな航空宇宙ロケット企業との間で衛星の打ち上げ契約を結んでいるが、その大半がULAとブルー・オリジンとなっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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