ヒトコムHD、24年8月期は実質大幅増収増益見通し

株式

2023/10/12 15:35

 販売、サービス、営業分野の特化型アウトソーシング事業を展開するヒト・コミュニケーションズHD<4433.T>が12日引け後、24年8月期の連結業績予想を発表した。売上高は前期比3.2%減の620億円、経常利益は同2.3%増の44億円と表面的には前期並みだが、特需による影響などを除いた実質ベースでは大幅な増収増益となる見通し。通期配当予想は4円増配の35.0円。持株会社体制移行前を含めると13期連続の増配となり、積極的な株主還元にも継続的に取り組む方針だ。

 「インバウンド関連の事業が急回復しており、今期も引き続き期待出来る。また、7月末には大型案件となる空港グランドハンドリング事業を手掛けるFMGのM&A(企業の合併・買収)を実施し、今後インバウンド・アウトバウンドの回復によりさらに大きな需要が見込まれる同事業へ本格的に参入できることは非常に大きな意味を持つ。各事業ともコロナ明けを戦う体制が整ってきた」(同社IR担当)という。

 23年8月期の連結決算は、売上高が前期比0.2%減の640億円、経常利益が同25.3%減の43億円だった。前年同期に「コロナ対策関連業務」、「東京2020オリンピック・パラリンピック」関連の特需が含まれており、その影響を除いた実質の前期比は、売上高が8.6%増、経常利益が同4.7%減。当期におけるM&A関連費用や大型イベントの協賛費用など一過性のコストの影響を除いた実質的な利益は前期を上回ったようだ。

 ヒトコムHDの12日終値は、前日比23円高の1423円と続伸。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ